バンカー　ルール

バンカー（bunker）とは、ハザードのひとつで、コース内の砂でできたくぼ地のことを言います。ルールには「地面から芝や土をとり除き、砂などを入れて作られた区域のこと」とあります。また、「草におおわれていないバンカーのへりや壁はバンカーの一部である。また積み芝の面（草でおおわれているとか土であるかにかかわらず）も含め、バンカーの縁やバンカーの中の草でおおわれているところは、バンカーではない。バンカーの限界は垂直に下方に及ぶが上方には及ばない。ボールがバンカー内にあるか一部でもバンカーにふれているときは、そのボールはバンカー内のボールである」とされています。

◇バンカー内の砂に触れるべからず
バンカー内でやってはいけないこと、それは「バンカー内の砂に触れること」です。バックスイング、ワッグル、アドレスでクラブがバンカー内の砂に触れたら即2打罰です。その気があるなしにかかわらず、砂質のテストとみなされてしまうからです。

◇バンカー内のボールを拾うべからず
また、バンカー内のボールを、確認のために拾い上げてもいけません。逆にいえば、バンカー内のボールに触ることはできないので、その結果として誤球をしたとしても、それはペナルティにはならず、その打数をカウントする必要もありません。

◇バンカー内のルースインペディメントに触れるべからず
さらに、バンカー内では、ルースインペディメント（コース内にある小枝や小石、落ち葉、虫などの自然物のうち、地面に固定されていないもののこと）に触れてはいけません。もし触れてしまったら2打罰です。逆に、タバコの吸い殻や空き缶、紙袋、ポリ袋、紙コップその他は「動かせる障害物」であり、ルースインペディメントではないので、取り除いても何ら問題ありません。

◇フェアウェイバンカー
フェアウェイ上に存在するバンカーのこと。フェアウェイと交差する状態のものはクロスバンカー、横にあるのはサイドバンカーです。

◇ガードバンカー
グリーンをガードするように、グリーン周りに作られたバンカーのことをいいます。

◇アリソンバンカー
深くてアゴの突き出したバンカーのこと。イギリスのコース設計家チャールズ・アリソンが多様したためこう呼ばれます。

◇ポットバンカー
小さくて深いバンカーのこと。イギリスやスコットランドのコースによく見られます。

◇グラスバンカー
砂でなく長めの芝が生えたくぼ地のこと。名前に「バンカー」とつくがハザードではなく、スルーザグリーンの一部です。